人気ブログランキング | 話題のタグを見る

↑マイナスイオン噴出中(笑) 


by co729sof
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

2ヶ月経って思うこと

無頭蓋症が判明し、中期中絶手術をし、生まれてくれた日からこの前2ヶ月経ちました。
前回書きませんでしたが赤ちゃんには名前を付けました。
私が妊娠中にもし男の子だったら…と考えていた名前「新太(あらた)」くん。

前に比べたら気持ちも少し落ち着いてきたかな、でもやっぱりふとしたことで思い出し、胸が締め付けられる日もあります。

まず中期中絶だったので労働基準法で産休8週間取得が定められており仕事をお休みしてました。
そして今週の月曜から復帰。1週間、働いたなぁ日常に戻ったんだなぁという気持ちです。

お休みの間、四十九日も行い、少し落ち着いてから旅行に行きました。
私、両親、姉、姪っ子の家族沖縄旅行
そして母親と台湾旅行

台湾は私は3回目、母は2回目で九分は行っていたので今回は十分へ。十分といえば天燈、2人で1つ、4面あるので1人2つ願いを書きました。
特に母親と何を書くという話もせずにお互い書いてみると…
ほぼ同じ内容でびっくり!

家族みんな笑顔で健康に過ごせますように

そして私は、
「新太くんと再び会えますように」

母は
「新太くん、天国でお父さんお母さんを見守っていてくださいね」

願いを込めて天燈上げをしました。

そしてここからは自分との葛藤。
今までは気にならなかったことが気になって心が痛い日々です。
卑屈になってしまう自分、なんで新太くんが、という悔しさとの葛藤の日々。

虐待のニュース、産まれたての赤ちゃんが捨てられてるニュース、なんでそんな人たちのもとに子どもが生まれるのか、なんで私のところに来てくれなかったのか。

友だちが出産、妊娠してる。それを素直に喜べない、友だちに会いたいのに今会うと100%その子が出産、妊娠したことを喜べない自分がいる、そんな自分もいやになる。

車を運転してて目の前の車に貼られている「baby In the car」の文字を見て辛い、チャイルドシートが入ってる車を見るのが辛い、妊娠してる人を見るのが辛い、小ちゃい子を連れている人を見るのが辛い、辛い、辛い。
今まで気にならなかったことに傷ついて、こんなにも新た君を考えてしまう状況が世の中にたくさんあって生きづらい。

なんで自分が。
なんで新太くんが。

そんな自問自答をする日々。
涙を出す日は前よりも少なくなったけど、
心が締め付けられる日々は相変わらず続いています。

時間が解決してくれる
後から振り返ればそう言えるけど、
辛い時間を過ごしている今は、まだまだ、辛い日々が続いています。。。

# by co729sof | 2019-02-22 22:38 | etc

無頭蓋症 5

出産した翌日に検診をし、胎盤がまだ少し残っていることから胎盤を綺麗にする手術をすることに。
時間は5-10分くらいですが人生初の全身麻酔でした。
腕からすーっと麻酔が入ってくる感覚と鼻に抜ける薬の匂い、そして視界が狭くなりそのままパズルゲームの中に入っていく感覚。男の人の声もこだましているように聞こえ、なんだかとても変な感覚でした。
手術後は意識はあるけど体がうまく動かない状態でベッドの上で安静にしてました。

そんな中で親や夫は今後の手続きの準備
火葬場へ予約をし役所へ死亡届の提出と埋葬許可証の発行をしてもらいました。

翌日、再度検診をして問題なかったため退院。
あっという間の5日間でした。

赤ちゃんは看護師さんが作ってくれた帽子と洋服を着て、そして私たちのタオルに包まれて一緒に帰宅。

私の手元には産まれたばかりの赤ちゃんを包んでいた私の普段使っているハンカチと、そして臍帯も残ってくれました。

お別れの日の前日は3人で就寝。
そしてお別れの日には赤ちゃんと一緒に折り鶴と生花を入れてあげました。

姉たちが入院中に持って来てくれたお花の中からかすみ草を。
家に咲いてるサザンカを。
そして私の願いを込めて、花屋に電話して取り寄せてもらったダイヤモンドリリーを。

かすみ草は英名で”baby’s breath” 赤ちゃんの吐息という意味、そして花言葉は”清らかな心”

サザンカの花言葉は”困難に打ち勝つ”

ダイヤモンドリリーの花言葉は”また会う日を楽しみに”


# by co729sof | 2019-01-06 13:33 | etc

無頭蓋症 4

入院3日目、今日が分娩予定日
朝9:00過ぎの診察で3本入っていたダイラパンを抜き、陣痛促進剤を入れました。

そして病室で待機。この日は夫も休みを取り一緒にいてくれました。そして始まる陣痛。生理痛のような鈍痛がお腹と腰にきます。そこから段々と分刻みに陣痛が来るようになり腰をさすってもらいながら待機。
11:00過ぎにグッと口を結んで耐えるような痛みになりつつあった時にお腹の中がぐるぐると動く感覚。腸が活発になってるような感じが押し寄せながら痛みに耐えているとそのまま破水しました。ドバドバとあったかい液体が大量に溢れ出す感覚。すると不思議と陣痛もいったん収まり、着替えをして、破水もしたので2回目12:00過ぎの陣痛促進剤を入れたらそのまま分娩室へ行くことに。

やはり無理やり陣痛を起こしており3時間おきに薬を入れるため3時間経つと薬が切れるのか陣痛の痛みがなくなりました。そして2回目投入するとそこから30分以上経ってからまた陣痛が最初から始まる感じでした。
ただ後半になってくると最初よりも強い痛みが腰にきだし、夫に腰をさすってもらうのからぐっと強く押してもらうようになりました。

そして15:00過ぎ、3回目の投入。これであと1回入れて産まれなければまた明日から。今日産まれてこないのかなとの不安も出てきました。
しかし3回目を投入するとすぐに押し寄せる陣痛。
数十秒間隔で押し寄せる痛みに耐えて、するとなんだかグッと腰が下がる感覚が一瞬来たので看護師さんを呼びました。
ただその後、出血する感覚があったので「あ、ただの出血か」と思いながら来てくれた助産師さんにそれを伝え、助産師さんも確認しますねとのことで診てもらう間もドボドボと血が出る感覚。すると「子宮口も下がって来てるしもうすぐなので準備しますね。」とのことから分娩準備へ。
その間夫は一旦外へ。
その時にふと疑問に思ったことを助産師さんに聞きました。「まだ赤ちゃんは生きているんですか?」すると助産師さんは無言で首を横に振りました。
そこから涙が溢れ出て来てずっと止まりませんでした。
その後夫が入ってきて5-10分後に赤ちゃんが出て来てくれました。出てくる時は「出る!」という感覚もあまりなく助産師さんの「赤ちゃんが会いに来てくれましたよ。」という言葉で知りました。赤ちゃんが会いに来てくれたことや、もう亡くなってしまっていること、色んな感情が押し寄せ号泣。手を握ってくれていた夫も頭を撫でてくれながら号泣してました。

その後、赤ちゃんとの対面。
すっごく小さくて小さくて可愛くて、天使のような姿にまた涙が溢れました。

目は大きくクリクリで手足は長く、そして「ぼくは男の子だよ!」と教えてくれていました。
私は三姉妹の末っ子で、夫も末っ子長男姉2人。
お互いの姉の子どもは6人みんな女の子。そんな中で夫の「息子に野球をやらせたい!」という願いを叶えてくれるように男の子として私たちのもとへやってきてくれました。

口は大きめでそして笑顔でした。看護師さんも「にっこりしてますね、2人がお父さんとお母さんで、2人に会えて幸せだったんですね。」と声をかけてくれました。

# by co729sof | 2018-12-29 12:02 | etc

無頭蓋症 3

入院初日、手続き後、午前中から診察。
ついにこの時が来た、とハンカチ片手に診察室へ。
痛みに集中すると余計に痛そうなのでハンカチをギュッと握りしめて、頭の中では姪っ子が大好きな米津玄師の「パプリカ」を頭の中で反芻してました。
そして下腹部に感じる違和感、ツーンとしたような痛み、その後訪れる生理痛のような鈍痛。でも処置時間は1分ほどでしたでしょうか。
「はい、終わりです。」と。
あれ、意外に思ったほどは全然痛くなかったな、という印象でした。その後は車椅子で病室へ戻り安静に。
最初は鈍痛がありましたが少しするとそれも無くなり違和感もなく過ごすことができました。今日は挿入1本のみ。処置も一回のみとのことで1日目はこれで終了し、シャワーも浴びることができました。

2日目、診察に呼ばれ、行く前にトイレに入ったらダイラパンがするんと抜ける感覚が。看護師さんを呼ぶとこれから抜いて新しいのを入れる予定だったから大丈夫ですよ、と。なのでそのまま診察へ。「今日は3本入れたいね」とのこと。痛みは昨日と同じで処置終了。ただ昨日より痛みも出やすいので痛ければよんでください、また複数入っているとトイレの時など抜けやすくなるので呼んでくださいとのことでした。
でも赤ちゃんはとっても良い子で大きな痛みもなく過ごすことができました。

ついに明日出産予定。折り鶴や、赤ちゃんを寝かせてあげるタオルを準備。タオルは白いふかふかのものを買ったので2枚それを私と夫が1日肌につけ、赤ちゃんに私たちの匂いがわかるようにしてあげました。
そしてメッセージカードと生花も最後入れてあげたいので花言葉などを調べて準備することにしました。

# by co729sof | 2018-12-27 08:53 | etc

無頭蓋症 2

12/15 再度の検診日。この日は夫の30歳の誕生日でした。記念すべき30歳の日を一緒に悲しい話を聞かせなければいけないことに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。そして検診の結果、やはり言い渡されたのは「無頭蓋症」であり、助からないことが決まっている命よりも母親の体を守ることを優先にということで、医師からは中絶を勧められ、それはもう覚悟していたので中絶手術を受けることになりました。
無頭蓋症の確率は1/1000
原因としては・遺伝的要因 ・環境的要因 ・葉酸の摂取不足
が挙げられるけれどもこれといった原因はわからないとのこと。言ってしまえば誰が悪いとかいうことではなく「運が悪かった」とも言えるとのことでした。葉酸のサプリは摂取していましたが結局実際必要な葉酸は通常のサプリの10倍は摂らなればならない数値であるとのことでした。なので今後また出産を望む際には病院側から処方される葉酸を摂取することが出来るとのことでした。

そこからは処置についての説明。
12週目以降の中絶は中期中絶となり、実際のお産をすることになります。
入院予定は約1週間。
入院日からの2日間で子宮口を広げる処置。
3日目に朝から3時間ごと計4回、陣痛促進剤を投与し出産。翌日検診をして胎盤が残っているようなら胎盤を綺麗にする手術をし、翌日検診をして問題なければ退院。という予定でした。
ただ、子宮口の広がり方で1日広げる処置を延長したり、出産も人によっては3日かかった人もいたとのことで若干のズレは生じる可能性もあるとのことでした。

私が1番不安だったのは他の方のブログを読んでいて、子宮口を広げる処置にラミナリアというものを数本入れ、その痛みが凄まじかったというものでした。人によっては子宮内をナイフで裂かれるような痛みだったとの記載も…

ただ私の病院ではその処置には「ダイラパン」というものを使うとの説明でした。ラミナリアではないことへのちょっとした安堵感と、でもそれであっても痛いことは変わらないかもしれないという再度かられる不安。でもここでダイラパンのことを調べて激しい痛みであるということを知ると余計に不安になると思い、もう避けては通れない道であるから受け入れるしかないとおもい検索しませんでした。

入院は翌週の火曜からに決まり、中絶の同意書などをもらい帰宅。
赤ちゃんと過ごせる日々もあと数日。
家族3人大切に過ごしていこう。
そして夜は夫の誕生日ということでピザでお祝い。赤ちゃんも一緒にお祝いすることができました。

# by co729sof | 2018-12-27 08:15 | etc